多くの疾患に対応しています。
鍼灸の作用は科学的に解明されています。
ゲートコントロール…脊髄分節性痛覚抑制機構
エンドルフィン…針刺激がモルヒネ様鎮痛物質の遊離を促し痛みを抑制する。
アデノシン分泌による末梢性鎮痛作用
鍼刺激による痛覚閾値の上昇による鎮痛効果。
血液循環の改善
血中のアドレナリンやノルアドレナリン上昇。カテコールアミン代謝に作用
血中および脳内カルニチンが上昇
抗酸化酵素の上昇→炎症に対し抑制反応
ヨモギ(灸)の抗酸化ストレス作用(ヨモギ中の抑制作用成分はポリフェノール)
備考
灸の成分
1,4-cineol(シネオール)、thujone(ツジョンまたはツヨン) などの精油成分、palmitic acid(パルミチン酸), stearic acid(ステアリン酸) などの脂肪酸類、クロロゲン酸など。その他に高級脂肪族炭化水素のnonacosane、hentriacontane など。
参考文献著者
松平浩、井上基浩、粕谷大智、伊藤和憲、三浦洋
1)関東労災病院勤労者筋・骨格系疾患研究センター
2)明治国際医療大学臨床繊灸学教室
3)東京大学医学部附属病院リハビリテーション部鋪灸部門
4) (社)全日本舗灸学会学術部
5)呉竹医療専門学校
上記などの複合的な作用の結果として効果が現れます。
鍼灸の適応症はとても多く、全ての疾患に詳しいわけではありませんが、当院では鍼灸や整体・マッサージの持つ作用を使い、症状の原因の排除や緩和、治り易い身体を目標に行っていきます。
局所的な治療や全体的な治療などはケースバイケースです。
例えば、頭痛・不眠・胃炎・関節炎・不妊症が主訴の場合、関節炎は局所的に鍼通電を行い、前者の3症状は、上半身の筋緊張などが原因や治りにくくする要因になっている可能性が高いので、それを上半身だけではなく身体の筋緊張のある部位全てを整体マッサージや鍼灸で緩めます。そして必要であれば不妊症や胃炎への効果をさらに高める意味もかねて腹部に遠赤と鍼灸などを行います。
鍼灸の適応例
NIH(米国 国立衛生研究所)は鍼灸療法の効果とその科学的根拠を有効であると発表しました。
また、WHO(世界保健機関)で鍼灸療法の有効性を認めた病気には、次ぎのものを挙げています。
【神経系疾患】
◎神経痛・神経麻痺・痙攣・脳卒中後遺症・自律神経失調症・頭痛・めまい・不眠・神経症・ノイローゼ・ヒステリー
【運動器系疾患】
関節炎・◎リウマチ・◎頚肩腕症候群・◎頚椎捻挫後遺症・◎五十肩・腱鞘炎・◎腰痛・外傷の後遺症(骨折、打撲、むちうち、捻挫)
【循環器系疾患】
心臓神経症・動脈硬化症・高血圧低血圧症・動悸・息切れ
【呼吸器系疾患】
気管支炎・喘息・風邪および予防
【消化器系疾患】
胃腸病(胃炎、消化不良、胃下垂、胃酸過多、下痢、便秘)・胆嚢炎・肝機能障害・肝炎・胃十二指腸潰瘍・痔疾
【代謝内分秘系疾患】
バセドウ氏病・糖尿病・痛風・脚気・貧血
【生殖、泌尿器系疾患】
膀胱炎・尿道炎・性機能障害・尿閉・腎炎・前立腺肥大・陰萎
【婦人科系疾患】
更年期障害・乳腺炎・白帯下・生理痛・月経不順・冷え性・血の道・不妊
【耳鼻咽喉科系疾患】
中耳炎・耳鳴・難聴・メニエル氏病・鼻出血・鼻炎・ちくのう・咽喉頭炎・へんとう炎
【眼科系疾患】
眼精疲労・仮性近視・結膜炎・疲れ目・かすみ目・ものもらい
【小児科疾患】
小児神経症(夜泣き、かんむし、夜驚、消化不良、偏食、食欲不振、不眠)・小児喘息・アレルギー性湿疹・耳下腺炎・夜尿症・虚弱体質の改善