自律神経系のバランス崩壊が疾病を招く とはよく言われるが、いまいちパッとしない方が多いのではないでしょうか?

内臓、脈管、筋、皮膚などを、意識にのぼらず自動的に調節するものを自律神経系と言います。
その自律神経系の働きにより身体を環境に合わせて最適な状態に調節しくみが備わっています。
この仕組みをホメオスターシスと言います。

そのホメオスターシスが崩壊した時、○○病 ○○症候群といった名称が付き疾病とされたり、不快感など自覚症状が出現する。
(もちろん外傷や特異な感染病は除きますよ)

ホメオスターシス崩壊セオリーとパターン

自律神経系の不調によりホメオスターシスが崩れます。

パターン

図1 内臓と神経の図です。
図1 内臓と神経

自律神経系が内臓へ接続されているイメージです。
図に分かるように、背骨の間から神経が出てきて内蔵に分布しています。

図2 内臓と神経に筋肉を追加した図です。
図2 内臓と神経と筋

自律神経系は筋肉へも接続されています。
実は、どこから神経が出てきて分布しているかでパターンがあるのです。
ある内臓と、ある筋が背骨の同じところから出てくる神経から接続されていると影響を互いに受けやすいのです。(近いという構造も関係する)

例えば、胸椎10-11から出てくる神経は副腎髄質 胃腸 膵臓 腎臓と背中の真ん中くらいの筋肉に接続されていますので、背中の真ん中が凝ると胃腸の調子が悪くなる。 といったことが起き易くなります。

複雑に絡み合う人体構造

ここまでは、神経 内臓 筋肉で説明してきましたが、実際は複雑です。
とりあえず、画像で雰囲気を味わってみましょう。

図3 神経 リンパ管 血管の図です。
図3 内臓と神経とリンパ

図4 神経 リンパ管 血管に深層筋と骨を半透明に加えた図です
図 内臓と神経とリンパと深層筋

図5 そして筋が数層、重なります。
これらの筋肉のうち自律神経系と関連の深い筋肉が凝ってきたり痛みや不快感を脳へ発するようになると、ホメオスターシスの崩壊へ繋がるわけです。
筋連結

このように、筋肉や神経系、血管系は絡み合い重なり合っています。

このように人体は繋がり合っているので
どこかが悪くなると、他のところに波及してしまうことが多いのです。

どうやって治すの?

そして、その逆の波及を行うのが当院のお仕事です。
悪いところ筋肉Aが内臓Bの不調を起こしているとすると、筋肉Aを改善するとBの不調が治るということです。
(それ以外の治療法も多々存在しますが)

以上、大体の雰囲気を分かって頂くために、シンプルに書きました。
不快感は長く放って置いて何一つ良いことはありません。良からぬ波及リスクを高めます。